« 3月25日ニュース | トップページ | 主イエスに愛されているように兄姉を愛する »

2012/04/03

3月25日メッセージ「彼らの要求通りに」

ところが、彼らはあくまで主張し続け、十字架につけるよう大声で要求した。そしてついにその声が勝った。ピラトは、彼らの要求どおりにすることを宣告した。すなわち、暴動と人殺しのかどで牢にはいっていた男を願いどおりに釈放し、イエスを彼らに引き渡して好きなようにさせた。      ルカ福音書23:23~25(1~25)

《ヘロデの場合》

この時、イエスの裁判に立ち会った人たちから学ぼう。ガリラヤの領主ヘロデ・アンティパスは、この時、過ぎ越しの祭りを祝うため、エルサレムに滞在していた。彼はバプテスマのヨハネの首をはねた王で、イエスがそのヨハネが甦った人物だという噂があったので、不安や恐怖感も入り混じり、気になっていたようだ(8、参照9:7~9)。だが、彼が会ってみると、ヨハネの歯に衣を着せず罪を激しく攻める気性のかけらも、イエスには見られない。また期待した奇跡のショウも見せず、ヘロデの俗悪な関心事にイエスは終始沈黙し続ける。ヘロデは腹も立ったのだろう。だが、常日頃対立していた祭司長たちに、その激しい訴えを聞いても、耳を貸す気にもなれない(10)。彼は、腹いせと時間つぶしの余興として、「兵士たちといっしょにイエスを侮辱したり嘲弄したりしたあげく、はでな衣を着せて、ピラトに送り返した」(11)。救い主への、ヘロデの対応がそれだけであった。俗悪のままに止まってはならない(へブル12:16、テトス2:12、Ⅰヨハネ2:15~17)。

《ピラトの場合》

ピラトは決して公正な権力者とは言えない。後にこのヘロデの甥、ヘロデ・アフリッパⅠ世が、ピラトを「頑固な、残任冷酷は人間で、収賄、冒涜、強奪、虐待限りなく・・・正当な裁判をせず」とローマ皇帝に訴えている。その白を黒と言えるそのピラトが、イエスを見、祭司長や律法学者たちの訴えの主張を聞いて、「この人には何の罪も見つからない」と断言した(4)。イエスは国民を扇動し(民の心をゆがめている)、納税を禁じ(国法違反)、王たるメシヤと自称した(謀反)、というか彼らの言い分が、彼らも虚偽と知っての主張であることを、ピラトも承知している。だが、この不愉快な訴状が執拗に繰り返され、彼の立場さえ危うくなりかけると、ついに彼は投げ出してしまった。一度ならず、二度三度、無罪を告げ、さらには群衆の意向をなだめようと、悪人バラバをも登場させたが、群衆はイエスの死を求めた。そしてついにピラトは自分の責任を放棄し、手を洗ってごまかした(マタイ27:24)。今や民全体がイエスの敵に変わっていた(13)。そしてピラトとヘロデも敵に回った(詩篇2:2、使徒4:25~28)。

《キリストの場合》

一連の裁判の席で、イエスが発せられた言葉はほとんどない。沈黙がイエスを覆っている。「十字架につけるように大声で要求した。そしてついにその声が勝った」(23)。沈黙は無力の現れか。否、全き神信頼のしるしであり、メシヤ預言の成就であった(イザヤ53:7、詩篇62:1、2)。
このイエスの十字架への道によって、私たちは救われている。この御救いの意味をかみしめ、感謝して歩みたい(Ⅰペテロ2:21~25)。

|

« 3月25日ニュース | トップページ | 主イエスに愛されているように兄姉を愛する »

礼拝説教」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/543924/54378992

この記事へのトラックバック一覧です: 3月25日メッセージ「彼らの要求通りに」:

« 3月25日ニュース | トップページ | 主イエスに愛されているように兄姉を愛する »