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2012/11/18

11月18日メッセージ「あなたはどこにいるのか」


そよ風の吹くころ、彼らは園を歩き回られる神である主の声を聞いた。それで人とその妻は、神である主の御顔を避けて園の木の間に身を隠した。神である主は、人に呼びかけ、彼に仰せられた。「あなたは、どこにいるのか。」彼は答えた。「私は園で、あなたの声を聞きました。それで私は裸なので、恐れて、隠れました。」      創世記3:8~10(1~24)


アダムとエバが、どのようにして神の禁じた実を食べるに至ったかは、今日は触れず、神に背いた罪の結果について考えよう。

《人間関係の崩壊》 

人間は、神が手づから造り鼻から息を吹き込んでいのちを与えられた、神のかたちに特別に創られた(創世2:7)。神は人間を愛の交わりの中に置かれた(参照Ⅰヨハネ1:3)。そして最初に創造されたアダムとエバは、「これこそ今や、私の骨からの骨、私の肉からの肉」(2:23)と叫んだような愛と信頼に結ばれていた。だが神に背いた結果、後ろめたさに神の前から身を隠すようになり、神もまた、罰として二人を御前から追放された(24)。二人の間も、互いに自己保身に走り責任転嫁を計る醜い関係になってしまった(12、13)。批判、競争、ねたみ、嫉妬、悪意などの罪が、神と人、人と人との間にひびを入れる。だから罪のある私たち人間の集まりには、必ず問題が湧き出てくる。

《存在感の喪失》 

今の日本では、多くの人が不安、疎外感と虚しさを感じている。これは若者に特に多い。「ボクがわざわざ世間の注目を集めたのは、今までもそしてこれからも透明な存在であり続けるボクをせめて、あなたの空想の中だけでも、実在の人間として認めて頂きたい。」これは1997年、神戸市で起きた猟奇的な児童殺害事件を起こした中学生の手記である。「透明な存在」とは、存在感が持てないことを意味する。存在基盤の喪失感は言いようのない不安感、寂寥感、空虚感を抱かせる。神から離れた人間は、成功、業績、学歴等の「偶像」を求めて仕えるが、所詮偶像は空しく、支えにならない(イザヤ44:9)。そこで己の存在を何らかの方法で確認しよう、多くの人に認めてもらおうと、存在の確認の手段として、数年前の秋葉原での無差別殺人事件のような他害行為にまで及ぶ。
《神の呪いの下に》 神は、罪を犯したアダムとエバにすぐ死に追いやらず、猶予の人生をお与えになった。だから地上の人生は明るくはない。大地は呪いを受け、労働に十分な実りをいつも与えてくれるとは限らず、子を産み夫に仕えることも苦悩を伴うことしばしばで、最後は罪の結果として、死の罰を受けるものとなった(16~19)。人間の罪(イザヤ59:1、2)が神の恵みをふさぎ、神の呪いの下にある故に人生の虚しさを痛感する(伝道2:20~23)。私たちの思いを神の助けを仰ぐようにとの忠告である。

《解決のために》

人はこの呪縛から自力では脱出できない。だが神の御子キリストは、人と神との関係の回復のために世に来られ、十字架の死と復活によって救済を提供してくださった。神と人、人と人との関係の修復、完成の道が開かれたのだ(エペソ2:14~19)。人は神につながってはじめて存在の意義を持つことが出来る(Ⅰコリント8:6、コロサイ1:21)。

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