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2013/02/17

2月17日メッセージ「あなたの父と母を敬え」


あなたの父と母とを敬え。あなたの神、主が与えようとしておられる地で、あなたの齢が長くなるためである。
出エジプト20:12

《第五戒の意味は》

 十戒は、人間の生き方の基本的姿勢を神が教えてくださったものである。その第五戒は、親が養育してくれているので子は感謝すべきだとか、愛を注いでくれたのでその恩に報いるべきだと言うだけのものでもない。この戒めは、カナンの地を目指して旅に踏み出して間もなくの時に与えられている。長く厳しい荒野の旅の途上で、それぞれの家族が、老い衰えて足手まといになる親たちを抱えることになることを見越してのことでもあっただろう。怪我や老衰で動きもままならぬ老人たちを、厄介者扱にせず、見捨てずに家族の大事な一員として共に旅を続けよとの命令である。この警告をおろそかにしては、たとえ目的地に無事に到達したとしても、そこに神からの約束の祝福がなければ、何の意味があろうか。

《旅が終わっても》 

天国への旅は今も続いている。私たちに託されている金や時間また物資は限られている。私たちは、自分たちの望む事柄や、将来のある子供たちの必要を先ずは満たそうとするが、その分野だけにも十分には行き渡らない。だから、将来性もなく世話だけを必要とする老人たちは、消費一方の、非生産的で家族の営みの足を引っ張るマイナス要素で、必要な手当も後回しにされ、また減らされる。旱魃などの危機に直面すれば、姥捨ても現実となる。功利主義の横行する現代社会にあっては、老いた親は生産性や経済効率で測られれば無価値か欠損と値踏みされ、家族にとって不在が望ましい生命と見做されて排除されかねない。私たちにも、同様の基準で老齢者を評価する傾向がある。「あなたを生んだ父の言うことを聞け。あなたの年老いた母をさげすんではならない。」(箴言23:22)との昔の警告は、今も大きく掲げられる必要がある。「父に乱暴し、母を追い出す」、「自分の父や母をのろう」「自分の父をあざけり、母への従順をさげすむ」((箴言19:26、20:20、30:17)とある態度は、今さらに増えているのだから。

《親への尊敬は》 

子どもの目には、大抵の両親は欠点だらけに映り、尊敬に値すると思われる親は多くはない。親の苦労が見えにくい現代では、子どもの側にも親への感謝の念が乏しく、親への評価も辛い。「敬え」と命じられても、老いて世話の焼ける高齢者は敬うに値しないと見做し、尊敬の念を抱けない。この命令は、十戒前段で命じられている、神への信頼と服従の思いがない限り、実践は不可能だ。ルターの、「血肉の支配するところでは、父母の存在は危険極まりない」との主張は頷ける。神を除外して、自分の思いだけでは、親を最後まで心から敬うことは不可能だからだ。「子どもたちよ。主にあって両親に従いなさい」(エペソ6:1)と使徒も勧めているように、「主にあって、神への信仰の故に」である。神が生かしておられる人のいのちは尊く、託されている親を「敬う、重んじる」ことは、神の価値観への同意であり、神への奉仕でもある。親は子にとって重大事だ。老いた親を重んじるところに、神の恵みの祝福が約束されているのだから。

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