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2013/06/09

6月9日メッセージ「あらゆる境遇に対処する秘訣」

私は、どんな境遇にあっても満ち足りることを学びました。私は、貧しさの中にいる道も知っており、豊かさの中にいる道も知っています。また、飽くことにも飢えることにも、富むことにも貧しいことにも、あらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています。
ピリピ4:11~12


 ハカラメという変わった名前の植物があり、字のとおり、葉から芽が出るというのでそんな名前がつけられたのだそうだ。このハカラメという植物は、葉だけを中ぶらりんに、しかも逆さにつるしておくと、ものすごい生命力でいくらでも繁殖するという。それでこの植物のよく生える小笠原諸島の父島の人たちの間では、逆境に強い植物として重宝がられ、また親しまれているという。逆境に強く、生命力旺盛なハカラメの姿は、私たちに、何かうらやましい、あやかりたい思いを与える。
 私たちが、順境の中で良い環境の中に置かれることは、素晴らしいことに違いない。でも逆に温室育ちとなって、良い環境にばかりに恵まれていると、どこかひ弱になりやすく、ちょっとした環境の変化にも対応しにくい、脆さをいつのまにかもつものとなってしまう。ベランダに置いた植物の中でも、温室育ちの鉢植えは、ちょっと強い風に当たっても、すぐ弱り、日当たりが強かったり寒かったりしてもすぐだめになる。
 私たちが生きて行く上では、順調と思える時期もあれば、逆境という場面に立たされるときもしばしばある。特に現代のような複雑でゆとりも持てない、行き先不透明な時代であれば、いつ何どき、思いもかけない状況に追い込まれるやら予測はつかない。職場も厳しい競争化に晒されギスギスしていて、倒産や統合、リストラや好ましくない配置転換も珍しくはない。学校も楽しく期待できる雰囲気だけではない、緊張の強いられる場所になっている。家庭も和やかだけではない。だが、そんな中で、ハカラメではないが、逆につるされても芽を出して繁殖して行くような、いかなる環境の中でも生きて行けるたくましさが欲しいものだ。
偉大な伝道者パウロは、冒頭の聖書の中で、「私は、どんな境遇にあっても満ち足りることを学びました・・・貧しさの中にいる道も・・・豊かさの中にいる道も知っています・・・富むことにも貧しいことにも、あらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています」と言明している。
 彼の生涯は、まさに、「あらゆる境遇」を通り抜けて来たと言えるもので、波乱万丈の人生であった。そんな彼が「あらゆる境遇に対処する秘訣を心得ている」と言い切っている。その秘訣を彼は、「私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです」と説明している。「強くしてくださる方」とは、もちろんキリストご自身のことだ。
 十字架の苦難を経験し、死からも復活され、今は全地の統治者であるキリストが、私たちと共にいて、導き助けて、私たちを強くしてくださる。共におられるキリストにあって、私たちはあらゆる境遇に対処できる。たとえ困難の中に置かれ続けたとしても、あるいは一見敗北したかに見えたとしても、三日目に復活を期待できるのだ。

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